おむつを開くたびにやわらかい水っぽいうんちをしているのがうまれて間もないころの赤ちゃんです。
うまれた赤ちゃんはおっぱいのたびにうんちを出すことがほとんどですが、飲む量が増えるごとに、胃や腸に消化のためにとどまる時間が少しずつ長くなるので、毎回ではなくなっていきます。
うんちを出すペースはうまれて1ヶ月を迎えるまでの間に、それぞれの赤ちゃん自身のペースへと変化していきます。
毎回出す子もいれば、1日に数回の子もいるし、2-3日に1回の子もいます。
あかちゃんがどのようなペースで出すのかは、毎日の観察を通じて把握してあげましょう。
3日以上たってもうんちがみられないときや、いつものペースでうんちが見られないときには、うんちがみられるか気をつけてみてあげてください。
あの小さな肛門から、太くて硬いうんちをするのはあかちゃんにとって大仕事だと想像することができるしょう。
いつものペースでうんちが出ているときは、負担のないやわらかなうんちなのです。
基本的にあかちゃんの食欲があって、機嫌もよければ様子をみて大丈夫です。
1週間が限度と考えて、でないときにはママとパパの手で対処してあげましょう。
粉ミルクの赤ちゃんはうんちもかためのために、量が増えたりすると便秘になりやすい印象があります。
母乳の赤ちゃんはうんちがスムーズな赤ちゃんが多いですね。
いつものペースで出ていないなと気がついたら、うんちが早めにでるように、次のような方法でうんちにいたるようにお手伝いしてあげましょう。
順番としては、1と2を単独で行うか併用してみて、だめならば3番の方法をおこなってみましょう。
手を尽くしたけれどでない、あるいは10日も出ないときには病院へいきましょう。
ナースの肛門刺激でだめならば浣腸を行うことになるでしょう。
早めに気がつき、対応してあげられると赤ちゃんそしてママもパパもすっきりできますので、日ごろから赤ちゃんのうんちやおしっこの様子はよくみておきましょう。
便秘への対応
1.「の」の字をかくようにおなかをマッサージする
気がついたときにマッサージしてあげましょう。
おふろの時に、おなかを洗うときやお湯に使っている中でマッサージしてあげると血行もよくなってくるので効果的です。
授乳の時間が近くなった頃や起きているとき、いきんでいるとき、ご機嫌のいいときがよいでしょう。
おっぱいの直後はおなかがいっぱいなので、お風呂と同じように最低30分はたってからしてあげると負担も少なくてよいとおもいます。
おならはでているかな?おなかがはっていないかな?という観察も大切ですね。
2.甘みをつけたおさゆをあげる
やや甘みを感じる程度の砂糖を加えてのませてあげましょう。
湯冷ましをあげるときやおっぱいをほしがったときでかまいません。
母乳栄養の方は哺乳瓶を用意されていなくても大丈夫です。
おさじであげたり、カップに用意して直接カップのふちをお口にあてて飲ませてあげましょう。
甘みの感じるというのは、ほのかに甘い程度で十分です。
参考までに、100ccのお湯にスティックシュガー1本(5g)を溶かして準備すると、病院で飲んでいた(5%)糖水と同じ味になります。
湯冷まし程度なので、お子様の時期にもよりますが20ー50cc程度で十分です。
離乳食やガムなどで、甘みのあるものでは「おなかがゆるくなることがある」と記されていることがあるとおもいます。それと同じことですね。
3.肛門を刺激する
上の2つをしたけれど、まったく反応がなく数日が経過してしまったり、便がでないことで不機嫌だったり飲みが悪くなるようなときに、この方法を行いましょう。
肛門刺激またはスワブ刺激といいます。
オイルをつけた綿棒を赤ちゃんの肛門に2cmほど挿入して、ゆっくりしっかりまわして刺激をすることで排便を誘導します。
抵抗があるかとおもいますが、うんちが出ていないことのほうが赤ちゃん自身はとてもつらいので、ここは思い切って刺激してあげましょう。
こちょこちょていどではなくしっかりした刺激をしてあげると、せきを切ったようにうんちがでてきます。
すぐの場合と次の授乳の間までにということがありますが、すぐに出ない場合は、挿入した綿棒にうんちが付着しているのか観察をしておきましょう。
待っても出ないときにはもう一度、刺激をしっかりしてあげましょう。
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