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でべそ(臍ヘルニア)の治療

でべその正式な名前は「臍(さい)ヘルニア」といいます。

おへその下の筋膜というところに穴があいて、腹膜や腸が飛び出すことをいいます。

でべそは生後1-2週間で、でき始めます。

生後2-3ヶ月でピークを迎えて、徐々になくなっていきます。

成長とともに1-2歳までには、自然に筋膜が閉じて、9割以上のお子様のでべそが治ります。

多くの病院では、自然に治ることがほとんどのために、様子を見ることが多いのが現状です。

ただ、でべそ自体が治っても、皮膚のたるみが残ってしまうこともあります。

また、自然に治ると思って経過を見ていたけれども、治らないお子様もいます。

このような2つの場合には、そのたるみや大きさが気になるようであれば、手術をすることが可能です。

だいたい2-3歳を過ぎた頃に手術を行いますが、小学校入学後でも可能です。

傷の治りを考えると、小さいうちの方がよいようです。

緊急手術を必要とするときは、でべそが避けてしまったり、でべその中の腸がねじれてしまったりした場合ですが、このようなケースは極まれですので、ご安心ください。

手術以外の方法として、『スポンジ圧迫法』があります。

こちらは、昭和大学小児外科のホームページに詳しく説明されていましたので、ご覧ください。

簡単にお伝えすると、医療用のスポンジをおへそのサイズに合わせて切り、特殊なテープ(外部の水分は通さず、内部の水分は外へ出す機能を持つ)で、圧迫固定をする方法です。

でべそを治す自然治癒力を高める治療のため、生後6ヶ月までにすることをすすめています。

将来、でべその治ったあとのたるみうやでべそ自体によって、からかわれたり、コンプレックスとして悩んだりと親子にとって精神的なストレスとなることを考えて、『スポンジ圧迫法』を行いはじめています。

効果は個人差があるようですが、1週間経過した頃から見られるようです。

まずは9割が自然に治るということを把握した上で、医師に相談することをおすすめいたします。

かわいいわが子のことを思えば、心配になって当然です。

相談することを通じて、気持ちが楽になるかもしれませんし、適切なケアを見出す可能性があります。

一人で抱えないで、思い切って相談してみてくださいね。


お耳のそうじ

あかちゃんのお耳のそうじは、定期的にしてあげましょう。

大人でも耳のそうじが必要なように、外出をしていなくても赤ちゃんの耳にも汚れはたまります。

赤ちゃんのお耳のそうじは、綿棒をつかってします。

おふろあがりにしてあげると、湿り気も出て拭いやすいです。

お耳の中を傷つけないようにするためには、赤ちゃんがお耳のおそうじをしている時に急に動かないことですね。

耳の中がのぞきやすいように、赤ちゃんのお顔を横に向かせます。

横を向いた状態で、自分の腕が赤ちゃんの腕の上にのせて、頭を支えます。

そうすることで、赤ちゃんの頭の動きとおててで妨げられるのを防ぎます。

耳のひだ(耳介:じかい)のところもしっかり拭ってくださいね。
綿棒を持っていない方の手で、ひだのところを軽くひっぱってあげるとひだの溝にうまく綿棒を入れてあげられます。

綿棒を持っている方の手は、小指側を赤ちゃんのお顔の一部分にあてておくと、安定するので安心してお耳の掃除ができますよ。
てこの原理ですね。

お耳の掃除は、おふろあがりに毎日やってあげても問題ありません。

沐浴の時期には、おふろに入れること自体になれないと思いますので、水分をとるためにもお耳のおそうじをしてあげましょう。
毎日続けることでコツも覚えて、抵抗がなくなると思います。

お耳のそうじ中の赤ちゃんの写真、なんていうのもかわいいと思いますよ。

綿棒は大人用のもので十分です。

綿の部分が大きすぎてうまく耳の穴に入らないときは、綿棒の綿を指で少しほぐしてあげると入りやすくなります。

新生児の小さなお耳でも、綿棒の先の部分、つまり綿の部分が全部入るくらいまで挿入して大丈夫です。

耳の中にいれたら、耳の壁にしっかりあててぬぐってあげましょう。

おふろで耳の中にお水がはいっちゃったかも、という時は必ずお耳の掃除の方法で水分を拭ってあげましょうね。
外耳炎の予防になります。

右の耳と左の耳とで、それぞれ綿の部分は換えてあげてくださいね。
そうでないと、汚れや水分はとれませんので・・・。

お耳のおそうじをしてみると、意外に汚れているのをみてびっくりすることもあるでしょう。
さぁ、ママとパパとでお耳のそうじの練習を始めましょう!

赤ちゃんのおふろ(沐浴)~沐浴をしよう!~

沐浴の準備ができたら、いよいよ赤ちゃんのお風呂タイムです。

では、実際に赤ちゃんをお風呂に入れてみましょう~☆//

大切なことは2つ!
1つめ、しっかり赤ちゃんをだっこしてみつめましょう。
2つめ、ママとパパはあわてな~いあせらな~い、笑顔&笑顔。

さあ、これを唱えて楽しいお風呂タイムを始めましょう。

洗い方の基本は、手でマッサージをするようによく洗うことです。
そして、せっけんの泡を落とす時はガーゼを使って落としてあげてください。

1.沐浴布をかけて赤ちゃんを抱っこして、ゆっくり足先からお湯につけます。

2.顔を洗います。

別に用意したボウルのお湯で、ガーゼのハンカチをぬらして軽くしぼります。
目→顔全体→口→耳の順番で、一ヶ所ごとガーゼをすすぎます。

目頭から目尻へ、片目ずつぬぐっていきます。

お顔全体を3の字、あるいはSの字を書くようにしてぬぐって、逆へいきます。

お口の周りをぬぐいましょう。

耳をぬぐいます。耳の裏もお忘れなく。

お顔全体を泡立てたせっけんで使って、よく洗い流します。 
おでこ→Tゾーン→ほっぺ→あご

3.頭をガーゼを使ってぬらして、円を描くように手全体で洗い、ガーゼを使って泡を落とします。
せっけんがとれたら、ガーゼをぎゅうっとかたくしぼって、頭についた水分をとってあげましょう。
頭から冷えるのを防ぎます。

4.首はVの字を書くようにして洗って、せっけんを流します。

5.赤ちゃんの小指側から、親指を入れるようにして手のひらを洗います。
手の先からくるくる肩まで、肩までいったら手の先までくるくると戻ってそのままお湯の中につけます。
手を離さないことで、あかちゃんがせっけんのついた手をお口に持っていくのを防ぎます。
同じようにして反対の手と腕を洗いましょう。

6.沐浴布をはずして、胸とおなかを時計回りで円を描くようにくるくると洗って、せっけんをガーゼで流します。

7.足はお湯の中でかまいません。
足の先からつけ根に向かってくるくる洗います。

8.背中を洗うために、赤ちゃんをひっくり返してうつぶせにします。

赤ちゃんのわきの下に手を広げて入れて、肩甲骨の辺りに4本の指を、肩のあたりを親指があたるようにしてはさみます。
そしてはさんだ手の手首から肘のあいだに赤ちゃんの胸があたるようにひっくり返します。

くるりんぱっ。

わきを支えていない赤ちゃんの腕を、自分の腕にかけてあげて丸太につかまっているようなポーズにします。
こうすることで安定して、背中がよく見えますね。

首のしわのところもよく見て洗います。
背中は円を描くようにして洗って流しましょう。

9.おまたとお尻を洗います。

今度は背中から表向きに戻してあげましょう。
先ほどと手順は逆です。
首のところへ手をかけて、くるりんぱっです。

おまたは男の子と女の子では違います。

男の子はせっけんをつけて、ちんちんとたまたまの間→たまたまが上がらないように上から下へなぞるようにして洗ってあげましょう。

女の子はせっけんをつけず、指で溝の部分を前から後ろへなでるように洗います。

最後に肛門をくるくるくるっとなでるように洗います。

10.ボウルのお湯やシャワーでかけ湯をします。

11.赤ちゃんをお湯から出して、バスタオルの上に寝かせて、押さえるようにして拭きます。

12.おむつを先にあててからお洋服を着せましょう。

13.髪を整えて、お耳やお鼻のお掃除をしておしまいです。

あとはお片付けですね。

赤ちゃんが欲しがるようでしたら、風呂上りの一杯ならぬ風呂上りのおっぱいをあげましょう。

お白湯(さゆ)でなくても大丈夫です。

母乳ならば好きなだけ飲んで満足すればやめるでしょう。
ミルクならば時間帯や沐浴前の哺乳量を参考にして、少量(20-60cc)準備してあげるとよいでしょう。

赤ちゃんと一緒に、ママやパパもお疲れ様の一杯を楽しんでもいいですね。

お疲れ様でした。

赤ちゃんのお風呂(沐浴)に必要なもの

新生児のお風呂は、ママとパパとは別のお風呂になります。
新生児のお風呂のことを、「沐浴:もくよく」といいます。

沐浴グッズも赤ちゃんグッズ売り場にいろいろと売られていますね。
いろいろな開発品をよそに、オーソドックスに昔ながらの必要なものだけを私は紹介しようと思います。

その他売られているものは、アイデアグッズとよばせていただこうと思います。

アイデアグッズはあくまでアイデアグッズであって、必須アイテムではないと理解していただけると助かります。

人によっては買わなくてよかったものにあげるかもしれませんし、ある人によっては役立ったものとしてお勧めするかもしれません。

沐浴をする中で何か困ったことがあったり、試してみたいなと感じたものがあれば、予算に応じてお買い求めになることをお勧めいたします。

沐浴をする時期は、赤ちゃんのおへそが乾燥するまでの、極限られた時期のみです。

資源やお金を有効に使うことをおすすめしたいと考えておりますので、たくさんある商品の中から、よく考えて購入あるいはレンタルできるような、情報をお届けしたいと思います。

沐浴をするのは、長くて生まれて3週間ほどです。
生まれて1週間前後は生まれた助産院や産院で過ごすとなると、実際に使用する期間は2週間あまりになるので、この期間も参考にしていただけるとよいかと思います。

必要なもの。

赤ちゃん専用のお風呂(ベビーバス、沐浴槽)
ボウルまたは洗面器
ガーゼのハンカチ
せっけん
温度計
沐浴布
バスタオル
着替え一式
綿棒
赤ちゃん用のくしあるいはブラシ
赤ちゃん用の爪きり
おへその消毒セット
ローションと乳液
赤ちゃんのお風呂を洗う用のスポンジと洗剤

以上です・・・、はい。

私のセレクション(というのでしょか)について、説明させていただきますね。

「赤ちゃん専用のお風呂」とあえて書かせていただきました。
つまりはベビーバスや沐浴槽のことです。

赤ちゃん専用のお風呂になる入れ物なら何でもOKです。

衣装ケースでもいいし、100円の大きめの洗面器や入れ物でもいいですよ。
深すぎず、赤ちゃんがちょこっとつかる程度で十分です。

大人もプールほどの深さがあるお風呂は落ち着きませんよね、それと同じです。
沐浴をする期間だけ、赤ちゃんのお風呂専用に使えるものを用意しましょう。

「ボウルまたは洗面器」を用意します。

ママやパパがグーにした手が入る大きさのものであれば、四角でも丸でも形は何でもいいです。
タッパーでもいいですよ。

これはお顔を洗い流す時とかけ湯にするときのお湯を入れておくものです。
たくさんのお湯が入る必要がありません。
片手でもてる大きさのものを用意しましょう。

沐浴をしている間は、赤ちゃんの沐浴の時以外には使わないようにしてくださいね。
例えば、お料理の時に使ったり、つけおき洗いをする時に使うようなことです。
別の目的で使用することによって、バイキンがついたり沐浴以外の汚れで赤ちゃんの肌が荒れる原因になりますので・・・。

「ガーゼのハンカチ」は赤ちゃんの顔と体を洗う用です。
使用後はお洗濯しましょう。
お口拭きや汗を拭いたり、ガーゼのハンカチは何かと赤ちゃんには大活躍ですね。

低刺激の「せっけん」を用意しましょう。
香りの強くないものを選んでください。
固形タイプでもポンプ式の泡タイプでも、何でもいいですよ。

給湯システムが発達していますが、準備段階のお湯の温度ではなく、赤ちゃんが入浴する時の温度が適当か確認できるように「温度計」を準備しましょう。
一緒に入浴するようになってからも使います。

「沐浴布」はガーゼのハンカチや大きめのハンカチ、手ぬぐいでも十分です。
赤ちゃんに一枚かけてあげるだけで、安心して入ることができますし、お湯に全身が浸りにくいので保温の役目もあります。

「バスタオル」は半分に折って、広げて準備しておきましょう。
沐浴が終わったら、赤ちゃんを包んですぐに拭いてあげます。

「着替え一式」はすべて組んでおいて、おむつも広げて準備しておきます。
赤ちゃんの体を拭き終わったら、すぐに着せて上げられるように、袖は通しておきましょうね。

「綿棒」は大人用で十分です。
赤ちゃん用もありますが、割高ですのでどちらでもよいですよ。
お耳やお鼻のおそうじ、おへその消毒、時には便秘の時の対処にも綿棒は使う必須アイテムです。

赤ちゃんによって髪の毛の量は様々ですが、「赤ちゃん用のくしあるいはブラシ」は用意してあげましょう。

沐浴でさっぱりしたあと、赤ちゃんの髪をとかしてあげます。
髪をとかすということには、頭皮のマッサージ効果がありますので、赤ちゃんの髪の毛の量に関係なくやってあげましょう。

ヘアスタイル作りもなかなか楽しいですよ。
私は赤ちゃんの髪の毛をとかして、整えてあげるのが大好きです。

「赤ちゃん用の爪きり」もお忘れなく。

バスタオルで体の水分を拭ってあげたあと、「おへその消毒セット」で消毒をしましょう。
このとき、おへその中が乾燥してるかよく確認します。

各メーカーからいろいろと販売されるようになった「ローションと乳液」も必要です。

赤ちゃんのお顔をせっけんできれいにしてあげたあと、赤ちゃん用のローションと乳液でスキンケアをします。
うすくお顔全体につけてあげましょう。

赤ちゃんのスキンケアの基本は、「保清・保護・保湿」の3つです。

皮膚のバリアが薄いため、きれいに(保清)してローションと乳液で保護と保湿をすることで、つるつるのお肌を保ち、ぶつぶつ知らずのお肌になります。

最後に「赤ちゃんのお風呂を洗う用のスポンジと洗剤」です。

スポンジは食器用のスポンジを新しく赤ちゃん用におろしてください。
洗剤も食器用の中性洗剤で十分です。

よく湯垢を落として、しっかり洗剤を流したら、よく乾燥させておきます。
これで大丈夫です。

特別消毒に浸す必要もありません。

「時々日光消毒をしましょう」と書いてある本もあるかと思いますが、時代が変化してきて、光化学スモッグやダイオキシン、排気ガスなど空気がきれいである保障がありません。
しっかり乾燥させておくことで、かびや菌の繁殖を防ぐことができますので、あえて私は日光消毒をするようにとはいたしませんでした。

このような理由で、必要なものを紹介させていただきました。
参考にしていただけたら幸いです。

レンタルしたり、友人や家族から借りることもいいですね。
使う前にはきれいに洗ってあげて、赤ちゃん専用で使っていただければ大丈夫です。

楽しいお風呂タイムにするためには、これらのグッズも大切ですが、何よりもママとパパの愛情が一番大切だと思います。
赤ちゃんのお風呂をする日が待ち遠しいですね。

いつから一緒のお風呂に入れるの?

新生児のあいだ、つまり生まれて1ヶ月以内はママとパパのお風呂とは別に、赤ちゃん専用のお風呂を用意してあげます。

赤ちゃんがママのおなかにいた時に、大切な役目を果たしていたへその緒が、赤ちゃんのおへそにはついています。

へその緒の残りの部分がとれて、おへその中が完全に乾燥するまでは、赤ちゃん専用のお風呂にする必要があります。

へその緒がついていたり、へその緒がとれてもおへその中が乾燥していない状態というのは、日常にある雑菌やばい菌がおへそを通じて、体内に入っていく可能性があるため、別風呂にします。

ご存知のように、いくらお風呂をごしごし洗っても、雑菌や湯垢がなくなることはありませんし、お水の中にも雑菌はいます。

抵抗力の弱い赤ちゃんにとって、感染は一番怖いものとなります。

ただむやみやたらに消毒をする必要はありませんので、ご安心ください。
生活するためには、一緒に仲良く雑菌たちとも暮らしていかなければなりません。

抱っこやおっぱい、なでなでなどで仲良くする雑菌たちは、自然に赤ちゃんの周りにやってきています。
そうやって仲良く暮らしていく菌は、ママとパパからいっぱい自然にプレゼントされていますので、大丈夫です。

へその緒が早くとれて、おへその中が早く乾燥するように、日々のおへその消毒と観察はとても大切な日課になります。

おへその中が乾燥してしまえば、バリアは完成!

ママとパパと同じ湯船につかっても大丈夫です。

ママは悪露とよばれる出血が完全に止まっていれば湯船に使って大丈夫ですよ。
帝王切開のママは傷口の状態も影響しますので、1ヶ月検診のときまで待ってくださいね。

温泉や大衆浴場、銭湯といった公共の浴場へは、生後3ヶ月をすぎれば大丈夫です。
大きな湯船もいいですね。

というわけで、おへその中が完全に乾くまでは、赤ちゃん専用のお風呂をお使いください。

生まれて1週間ほどでへその緒はとれます。
生まれて2週間もすぎれば、おへその中も乾燥しているでしょう。

へその緒がとれて、完全に乾燥するまでには個人差があります。

早く乾燥するように、しっかりおへその中をみてあげましょう。

消毒の時はおそるおそるになりやすいのですが、赤ちゃんのために表面ではなくてしっかりと奥まで消毒してあげることが大切です。

日に日に体重が増えてきますから、手首で支える赤ちゃんの沐浴がだんだん大変になってきます。
抱っこして一緒に入る方が片付けもなくて、楽です。

おじいちゃんやおばあちゃんと住んでいらっしゃるご家庭では、「赤ちゃんと今日は誰が入る?」なんていう予約表が作られるほど、お風呂が楽しい時間になるといいですね。

赤ちゃんもお風呂は大好きです。
ぽかぽか気持ちいいし、赤ちゃんも自分自身のことを大切にしてくれる人、つまりママやパパという家族との肌と肌のふれあいにうっとりできるからでしょうね。

沐浴の時代はわずかです。
沐浴は沐浴で楽しみたいですね。

さあ、今日も楽しいお風呂タイムにしていきましょう!


布おむつと紙おむつ、どっちがいいの?

布おむつと紙おむつとどちらがいいんですか?という質問をしばしばいただきます。

ママやパパは、布と紙のオムツに対してどのようなイメージをお持ちでしょうか?

「紙おむつは大変」という言葉よりも「布オムツは大変」と聞くことが多いように感じます。

そこで私が考える、布オムツのメリットとデメリットをあげたいと思います。


【メリット】
1.肌触りがいい
2.通気性がいい
3.おしっこやうんちの性状や回数がよくわかる
4.こまめに交換するため衛生的である
5.環境にやさしい
6.素材が明確で、体や肌にやさしい
7.経済的である
8.デザインが豊富にある
9.こまめに赤ちゃんのことを観察したりふれあう機会が増える

【デメリット】
1.新生児の間は洗濯する回数が多くなるので大変
2.おしっこやうんちの量によってもれてしまう
3.おむつを干す場所が必要
4.外出した時の荷物が増える
5.赤ちゃんの活動量が増えた時のおむつの留め方にこつがいる


デメリットにあげたことは、慣れやコツをつかめば乗り越えられる内容が多いですね。

1-2ヶ月の赤ちゃんは、うんちやおしっこをする回数が多いので、月齢が増えることでデメリットは解消されるると思います。

うんちも大きくなると、固形のうんちになっていくので片づけがしやすくなっていきますね。

このように考えると、本当の意味でのデメリットはないのかもしれませんね。

布おむつのメリットの逆の内容が、紙おむつのデメリットになります。
布おむつのデメリットの逆の内容が、紙おむつのメリットと考えていただいていいと思います。

布おむつのデメリットの内容を考えたように、紙おむつのデメリットについて考えてみようと思います。

紙おむつといっていますが、紙で作られているのではなくて、化学製品つまり石油からできています。
女性の生理用品も布ナプキンが最近はやりだしていますが、女性のナプキンも化学製品です。
高分子ポリマーや不織布でできていますね。

布おむつに対して、「紙」ではないので、石油おむつあるいは化学おむつといった方が正しいのかもしれませんね。
この言葉だと抵抗ありますね・・・。

紙おむつの広告では、わざわざ「さらさら」や「肌触りもやわらか」といったりするのでしょうか。

そこに開発費をかけているから、と考えると残念ながら人工的に作ったものは、天然のものに劣るという考えや心理面があるからではないでしょうか。

通気性もよい、と宣伝されていますが同じように考えられますね。

大人で考えてみましょう。

もしママやパパがはくとしたら、どちらの素材のパンツがいいですか?
洗い立てのコットン(綿)のパンツと、紙パンツ(使い捨てパンツ)や大人用のおむつ。

ママに質問です。

汚れたナプキンをずっと身につけておくことについてどのように思いますか?通気性についてはどう感じますか?
トイレに行った時にナプキンに「OKの手」の輪くらいの出血がついていますが、ナプキンを取り替えるのを少しだからとやめますか?

パパは実験してみてもいいですね。
100円ショップで旅行用に紙パンツが売っていますので、6時間ほどはいてみてください。
ママにナプキンをかりて、ブリーフかメンズビキニのパンツにあててみてもいいですね。

イメージできましたか?
生理用のナプキンは赤ちゃんのおむつの素材と同じです。

女性の陰部の皮膚は薄くてデリケートなところですね。
赤ちゃんの肌、つまりおむつにあたるおしりは皮膚が薄くて柔らかくてデリケートです。

赤ちゃんの柔肌にはどちらが向くのでしょうか。

紙おむつには「吸収力が抜群」とありますが、ほんの少しおしっこがしみていたりちょっことうんちの粒がついている時、紙おむつの面積の割りに汚れは小さく感じます。
もったいないからそのまま、次にしっかり汚れるまでまちますか?

新生児の頃は、体も小さいので短い間隔で何度もおっぱいを欲しがります。
1日10回以上はおっぱいを吸います。
そのたびにうんちやおしっこをしています。

紙おむつはメーカーによって値段の幅はありますが、1枚あたり20円前後でサイズが大きくなっていくと30円前後くらいになります。
おっぱいのときに毎回紙おむつを換えるとして、1日の紙おむつ代は 10回×20円=200円。
1ヶ月では、200円×30日=6000円 かかるという計算になります。

布おむつはさらしのもので、1枚あたり200円前後です(自分で縫うと安くなります)。
紙おむつの時と同じように、1日10枚として1ヶ月(300枚)では 60000円 ですね。

ただ、この300枚の計算には無理があって、布おむつは洗濯をして使い続けることができるので、300枚も用意する必要はありませんね・・・。

1週間分のおむつを用意したとすると、この単純計算で10枚×7日=70枚 ですが、おおざっぱに100枚用意したとしましょう。
すると、1枚あたり200円×100枚=20000円 になります。

洗濯用の洗剤を1ヶ月500円として、水道代プラスαとしておきます。

布おむつと紙おむつの使用では、3ヶ月が過ぎれば使った金額が同じくらいになる計算でした。

紙おむつは燃えるゴミで日本の場合は出していますが、原料が石油であることを考えると、ダイオキシンの発生の問題がありますね。
まとめて出す紙おむつのごみの量は、とっても多いと感じると思います。

海外では紙おむつは家庭のもえるごみとしては処理されません。
排泄物を含みますし、素材の面からも埋め立て処理されています。
土壌汚染の問題が考えられます。

国によっては、埋立地の確保の問題もあり、布オムツを推進する国(イギリス)もあるほどです。

紙おむつのデメリットをここまで考えてみましたが、フォローできるデメリットというものが残念ながらありませんでした。

だからといって絶対布オムツにしてください、とはいいません。

安易に大人にとって楽だから、という視点だけで選んで欲しくなかったんです。

大人の都合にあわせていいものなのか、赤ちゃんにとっていいものか、そういった観点で選んでいただけたら助産師としてうれしく思います。

布オムツに少しでも興味があれば、体調が楽な時だけとか昼間だけやってみようとか、休日の人手の多い時にやろうとかでもいいと思います。
お出かけの時は紙おむつにしようというのも、ありだと思います。

ママやパパのできる範囲でやってみませんか?

初めてのことは誰でも最初はうまくいきません。
続けていく中でコツを見つけたり、紙おむつの汚れた時のお知らせサインではなくて、赤ちゃんからのサインできがついてあげられるようになっていくのも、楽しいと思いますよ。

たくさんのものや情報であふれた社会だからこそ、自分たちで選択していいものを得ていく努力は必要ですね。

布おむつのお洗濯

布おむつのお洗濯の仕方は、何か特別なものを使うというわけではありませんが、排泄物がついたお洗濯になりますので、改めてお話させていただこうと思いました。

かわいい赤ちゃんのうんちやおしっこであっても、排泄物ということをお忘れなく・・・。
菌がいますし、体の中の不要なものを出したものだという認識を持って取り扱いましょう。

洗濯機が発達したといっても、大人の服と汚れたオムツを一緒洗うのはおすすめできません。
体調が悪くなったり、汚れが落ちなかったり、汚れが服につくということもありますので注意しましょう。

汚れた布おむつをいれる専用の入れ物(ふた付きのバケツや袋などで臭気が外に出ないようなもの)を用意しましょう。

汚れたままでたくさんおむつをためておくと、汚れが落ちにくくなったり、においが残ることがありますので、おむつを換えた時に汚れを落としてつけおき(おむつ用の洗剤や重曹や酢を入れてあるもの)にしておくといいと思います。

つけてあるおむつがたまってきたら洗濯機で一気に洗うというのがスタンダードでしょうか・・・。

バケツ洗濯機を購入して、こまめにお洗濯をされる家庭もあります。
バケツ洗濯機は便利な印象です。

汚れたおむつの枚数や赤ちゃんの時期によっても、お洗濯の頻度は変わりますね。

布おむつの汚れが、おしっこのときはささっと水で汚れを流しましょう。

うんちのついた布おむつは、トイレットペーパーで取れるうんちは取り除き、トイレで水をかけながらやブラシでこするようにして汚れを落として、うんちはトイレに流しましょう。

しっかり汚れている場合は、バケツに水をためてその中でごしごし汚れを落としましょう。
バケツの水はトイレに流しましょうね。

うんちの汚れを落とす時は、ゴム手袋をつけることをおすすめします。

洗剤は専用のものや100円ショップで売っている洗濯ボール、重曹、酢など赤ちゃんのお肌に優しいものを使ってあげましょう。
赤ちゃんに優しいものは自然と地球環境にも優しいものになってきます。

洗濯機で洗ったおむつはよく乾燥させます。

梅雨時期はおむつが家中に干してあることもあるかもしれませんね・・・。
季節によっては除湿機や扇風機、エアコンを上手に活用しましょう。

それでも乾かない時は、アイロンがけで対応します。

これが布おむつのお洗濯の仕方です。

イメージがわきましたでしょうか?

大変そうだな、と感じた方もいらっしゃることでしょう。

何でも慣れです。
赤ちゃんのお世話をしていく中で、うまい手抜きの方法が自分流で見つかるはずです。

さぁ、なんとなくイメージがわいたら、あなたも布おむつに挑戦です!

おむつのあて方~布おむつ~

布おむつを使うときは、まずオムツのたたみ方から覚えましょう。

たたみ方ができていると、赤ちゃんのおむつ交換がスムーズにできますし、フィット感がでるので大切なんですよ。

布おむつのたたみ方は、いたって簡単です。

布おむつを広げて、たてながになるようにまず半分に折ります。
そして手前に布を持ってきて半分になるように折ります。
全体では四つ折になります。

この状態で、輪になった方が背中の方に入れる部分になって、耳の部分がおなかの所にきます。

逆の折り方や布の当て方が逆になると、赤ちゃんの動きによって背中の部分からずれやすくなります。ずれると布の重なりが幾重にもなって擦れてお肌のトラブルにつながります。
また赤ちゃんにとって不快感を感じやすくさせますので、おむつのたたみ方も大切なんですよ。

このたたみ方ができていればあとは簡単。

布のきれいな部分でおしりの汚れを簡単に拭ってあげます。

そのあとに、おしりふきで汚れを丁寧に拭き取ってあげましょう。

そして片手でおしりをもちあげて、おむつをとりかえましょう。

おへそにかからないように長さを見て、外側に折り返して調節します。

おむつカバーで固定しますが、左右対称か、ギャザーが自然によっているか確認をして留めてあげましょう。

最後におなか周りがきつくないか、指が2-3本入るか確認してできあがりです。

男の子場合は、おむつの前の部分がぬれますので、前の部分が厚くなるように布をあてます。
女の子の場合は、背中の方に流れていきますので、前ではなく後ろの部分を意識して布をあてます。

新生児の間は一枚で十分だったおむつも、日に日にうんちやおしっこの量が増えていきますので、汚れ方を見て二枚重ねに変えていきましょう。

汚れた布おむつは、専用のバケツを用意しておくと便利ですよ。

お疲れ様でした!

おむつのあて方~紙おむつ~

1.交換する新しいおむつを用意します。

体にフィットしやすいように、一度広げてしぼるようにしてしわを作ると、やわらかさも出て新生児期には体になじみやすくなります。
体が大きくなってなじんでくれば、このしわ作りはしなくていいでしょう。

2.テープをはずして、内側に止めておきます。

3.おむつ上からおしりの下に手を入れておしりを持ち上げるようにします。

4.汚れたおむつの下に新しいおむつを差し込みます。

5.汚れたおむつを開いて、おしりの下に手(聞き手と逆の手)を入れておしりを持ち上げます。

6.汚れたおむつ前面をおしりの下にいれます。

7.おしりを持ち上げたままの状態で、おしりの汚れを拭き取ります。

8.使ったおしりふきを汚れたおむつの上にのせて、汚れたおむつを取り除きます。

9.新しいおむつの上におしりをつけます。

10.おむつをおなかのカーブに沿ってあてて、テープを均等に留めます。

11.テープの留め方がちょうどよいか、おなか周りに指を2本ほど入れて確認します。

 ゆるいと排泄物がもれてしまいますし、きついと呼吸の妨げになります。

12.足のギャザーの部分が外側に出ているか、足の開きがM字型か確認します。

 赤ちゃんの足の開きはM字型なので、足の動きの妨げにならないおむつのあて方をしましょう。

13.衣服を整えます。

14.汚れたおむつをまとめて捨てます。

15.手を洗ったら、おむつ交換の完成です。


昔はママやパパの片手で赤ちゃんの両足首を合わせて、おしりを持ち上げるように足をひっぱって、おむつを交換していました。
この方法は赤ちゃんの股関節脱臼をおこしやすくするため、現在では勧めてはいません。

うんちでおしりがべっちょり汚れている時は、腰のあたりに手を入れるだけでも少しおしりが浮くので、まず拭ける所を拭きましょう。

手がうまく入れられない時やおむつの中がうんちでいっぱいの時は、前にあたっていたおむつの部分をおしりの下に入れて(外側の上におしりをのせる)、汚れた部分がおしりに再びつかないようにして準備するといいですよ。

そのあとに、あかちゃんには横向きになってもらって、おしりをふいてあげてもかまいません。

股関節に負担がかからないように、おしりを拭いてあげてくださいね。

何度もおむつをかえてあげることで、ちょうどいい位置でテープを留められるようになりますし、手際よく交換できる様になりますのですすんでおむつ交換をしてみましょう!

おむつを替えるとき

赤ちゃんが泣いたらおむつをみてあげます。
汚れていたら交換をしてあげましょう。

泣かなければ交換しない、わけではありません。

赤ちゃんのおっぱいの時間には、飲む前と飲んだ後におむつを見てあげます。

気持ちのいい状態で、おいしいおっぱいを飲めるようにしてあげるためです。
おしりが気持ち悪いと楽しいおっぱいの時間を満喫することができません。

ママやパパに例えると、トイレに行きたいのを我慢して食事をするのと同じようなものですね。
すっきりした状態になれば食事にも集中することができますね。

赤ちゃんがおなかがいっぱいになったら、気持ちよく眠りにつくためにおむつが汚れていないかみてあげましょう。

新生児期には、感情の基本である「快と不快」の感情を身につける時期です。

おむつが汚れた「不快」とおむつがきれいになったという「快」。
おなかがすいたという「不快」とおなかがいっぱいになった「快」。

さまざまな場面で、「快と不快」を覚えるのです。

おむつ代も気になるかもしれませんが、「快と不快」をきちんと覚えられるように、最初のうちはおっぱいの前後と泣いた時に必ずオムツを見てあげるようにしましょう。

赤ちゃんが着る服の枚数

あくまでも目安ですが・・・
生後1ヶ月まではママとパパと同じくらいの枚数を着せてあげましょう。
生後2ヶ月以降は、ママとパパよりも一枚少なくて大丈夫です。

赤ちゃんがいるお部屋の環境や時間帯、天気や季節によって調節してあげください。
赤ちゃんの手足をさわって、こまめに着るものや掛け物で体温を調節してあげましょう。

汗をかいていたり、おむつで汚れてしまったら、着替えをしましょう。

赤ちゃんも気持ちが悪いと感じますし、汗はお熱を奪うので冷えてしまいます。
汚れた服のままだと、ぶつぶつの原因にもなりますので、きれいな服にかえてあげましょうね。

赤ちゃんのベッドとお布団について

多くの病院では、コットと呼ばれる透明の箱のような専用のベッドに赤ちゃんは寝ています。
おうちに帰ってからはこのような箱に寝かせる必要はありません。

寝具については、ベッドでもお布団でもどちらでもかまいません。
ママとパパとご自宅の構造にあわせて、お選びください。

ベビーベッドには柵があります。
転落予防のために、柵をあげる習慣はつけておくことをおすすめします。

また柵のはばが大きいと、柵の間から転落することがありますので、柵のはばと赤ちゃんの体の大きさを実際にあわせて確認して、転落しないように注意しましょう。

ベビー布団の場合は、ほこりやつまずかないように気をつけてください。

どちらにもいえることは、赤ちゃんの体が沈むようなやわらかすぎる敷布団やマットレスは、窒息する危険が高いので使用しないようにしてください。

赤ちゃんのドーナツ枕について

赤ちゃんコーナーの売り場には、いろいろなドーナツ枕が売られていますね。

赤ちゃんの寝具を用意する時に、枕はどれにしようと悩んだママやパパもいると思います。
枕といえばドーナツ枕が頭に浮かんだり、購入したママやパパもいるかと思います。

首がすわるまでは、白か色のうすいタオルを三つ折か四つ折にして使用します。

市販のドーナツ枕もそれほど厚み(高さ)がないものが多いので、使用しても問題ないと思いますが、用意したドーナツ枕を実際に赤ちゃんの頭の下に入れた時に、首が屈曲していないか必ず確認しましょう。

ドーナツ枕は、絶壁頭の予防にということで売られていることが多い印象です。

首のすわらない時期の枕の高さを考えると、この時期に絶壁頭を予防するためのドーナツ枕が存在するのかは私自身、疑問が残ります・・・。

本来、絶壁頭にしないためのドーナツ枕とは、中央に穴があいた部分に丸い頭をいれて浮かせて、平らな布団に頭が接しないようにできる枕のことを示します。
このような構造であれば絶壁頭の予防にという目的にあいますね。

各メーカーからいろいろな大きさや厚さ(高さ)のドーナツ枕が売られていますので、ママとパパは購入をする時には、いろいろな製品を見て検討する必要があります。

一番はじめに考えてほしいことは、購入する目的と時期、これが大切です。

赤ちゃんの首がすわってから使用するものを購入しようとしているのか?
それともうまれてくる赤ちゃん用に購入を考えているのか?

首がすわってからであれば、枕は厚さ(高さ)があっても大丈夫です。
絶壁頭を予防する目的のために「ドーナツ枕」を購入してもいいでしょう。

首のすわらない時期の枕として準備するのであれば、枕の厚さ(高さ)は必要ではないので「ドーナツ枕」と呼んでいても、枕の形が「ドーナツの形の枕」にすぎません。

ひとくちにドーナツ枕といっても、形を呼んでいるのか、絶壁頭の予防という目的を持った枕になるのかは、ドーナツ枕を使おうとしている時期によって大きく変わりますので、この微妙な言葉の違いを理解していただけたらうれしいです。

購入する時期と目的がはっきりすれば、そのあとは製品を見ながら、赤ちゃんの体格や頭の大きさにあったものを探しましょう。
大きすぎても小さすぎても役割を果たさないので気をつけましょう。

頭の形のゆがみが、将来肩こりや背骨のずれになるという話もあります。
頭の形は悪いよりは丸い方がいいのですが、なかなか一筋縄ではいかないんですよね。

頭をいい形にするのには、ママやパパの力が必要ですが、赤ちゃんにも好きな寝方というものがあるのでなかなか大変です。

ちなみによく寝て親が楽だったという私の頭は、絶壁です・・・。

ドーナツ枕って奥が深いですね・・・。
ここまで読んでいただきましてありがとうございます、そしてお疲れ様でした。

赤ちゃんの枕について

赤ちゃんの枕は、首がすわるまではフェイスタオルを三つ折か四つ折にしたものを敷いたもので十分です。
首がすわるようになったら、枕を準備してあげましょう。

赤ちゃんの枕はママやパパの大人の枕と違って、高さや厚みは必要ありません。

首が座る前の時期に枕が高いと、あごと胸が近づくことで、気道を圧迫して気道閉塞を起こしやすくなります。
これを防ぐために枕ではなくタオルを使います。

タオルは白いタオルやうすい色のタオルをおすすめします。

赤ちゃんが吐いた時に、どんなものを吐いたのか、どのくらいの量で色や内容物が観察できるようにするためです。

赤ちゃんは新陳代謝がよくて、汗もいっぱいかきますから、枕にしたタオルは汚れたらこまめに交換をして、清潔なものにしてあげましょうね。

赤ちゃんのお部屋と環境

赤ちゃんが過ごすお部屋は、静かで日当たりのよい部屋を選んであげましょう。
直射日光は避けるようにしましょう。

室温は厳密に何度設定にする、というよりも、大人が過ごしやすい温度を目安にすれば大丈夫です。

そのお部屋の環境の中で、赤ちゃんの手足が冷たくないか、背中に汗をかいていないか、とみて調整してあげればいいんですよ。

寒ければ掛け物をかけてあげればいいし、暑そうにしていたら掛け物をとったり、薄着にしてあげることで調節してあげましょう。

一日の中で太陽の動きとともに温度の変化があるので、そのときにあった状態にしてあげれば大丈夫です。

ママやパパが暑いな、と感じたら赤ちゃんはどうかな?と一緒になって気にかけてあげれば、ちょうどよいタイミングで調節してあげられると思います。

赤ちゃんの体温は環境に左右されやすいので、そういう気持ちがあれば大丈夫です。
おむつを替えたときやなでなでしてあげたときなど、赤ちゃんとふれあう時にはちょうどいいお部屋の環境かをチェックするチャンスですので、手足や背中を触れてみましょう。

赤ちゃんがいるところや寝るところは、赤ちゃんの上の空間にも気をつけましょう。
落下物の危険はないか、不安定なものは置いてないか、エアコンの風が直接あたっていないか、など確認してあげましょう。

赤ちゃんのいるところでの喫煙はやめましょう。

副流煙による受動喫煙の方が有害物質を多く吸い込むことになります。
赤ちゃんに限らず、タバコを吸わない人に対するマナーでもありますよね。

タバコは百害あって一利なしです。
喫煙される場合は、吸う場所を協力してもらいましょう。

赤ちゃんにいい環境は、ママやパパにとってもいい環境になります。
いい環境はからだの状態もよくしてくれます。

いい環境ですくすく大きくなーれっ。

ペットと赤ちゃん

ペットを飼っている家庭も多いと思います。
ペットは家族の一員でもありますね。

ペットも犬やネコに限らず、多種多様になってきました。

新しい家族として赤ちゃんを迎える時に、ペットにも紹介をするようになるでしょう。

室内で放し飼いをしている場合には、家族ではありますがペットと赤ちゃんが同じお部屋にならないようにしてあげましょう。

赤ちゃんはまだいろいろな菌に対して抵抗力がないので、ペットについている様々な菌や寄生虫、毛によって病気になることがあります。

例えば私たちの唾液の中にも、病気になるような悪さをしないけれども様々な菌がいるように、いくらきれいにしていてもペットにも様々な菌がついています。

特にペットの排泄物には気をつけましょう。
排泄物を片付けた後やペットに触れた後は、せっけんで手洗いをしてから赤ちゃんに触れるようにしてくださいね。

ペットと赤ちゃんが蜜に接するのは、おすすめできません。

お部屋の環境でやむを得なく同室になる場合は、赤ちゃんから離れたところにペットの空間を作るようにしてあげてください。
そして赤ちゃんとペットだけにならないように気をつけてくださいね。

お掃除や換気もこまめにするようにこころがけましょう。

夜や休日に赤ちゃんの具合が悪くなったら・・・

小児科が開いている時間に、赤ちゃんの具合が悪くなることばかりではありません。

むしろ夜間や休日に赤ちゃんの具合が悪くなることの方が多いと感じるママやパパが多いように思います。。
昼間の限られた時間しか病院はやっていないので、相対的にみてもそのように感じるのかもしれませんね。

まずはあわてずに、赤ちゃんの様子をよく観察しましょう。
朝まで様子が見れるものなのか、すぐ受診した方がいいのか、総合的に考えてみましょう。

自分の住まいの近所に、夜間診療をやっている小児科は必ず探しておいた方がいいです。
いつお世話になるかわかりませんから・・・。

歩いて探してもいいし、ネットで検索してもいいし、健診の折に保健センターに問い合わせてもいいですね。

地域の広報には、夜間や休日の各科の担当病院を掲載してありますので、活用するのをおすすめします。

受診する際は、長く待つことも考えられますので、掛け物やおむつ、ミルクといったようなものを十分に用意していきましょう。

おむつかぶれ

おむつをしていてじめじめが続くと、おしりが赤くなってしまいます。
それを「おむつかぶれ」といいます。

ひどい場合はただれてしまって、皮膚がめくれてしまうこともあります。
男の子の場合、おしりにとどまらずたまたま(陰嚢)も赤くただれてしまいます。

おむつかぶれを予防するには、まめにおむつを交換してあげて、いつもおしりが乾燥した状態にしてあげましょう。

おしっこやうんちで汚れたおむつは、おしりがぬれたままになりますのでよくありません。
汚れたらかえてあげましょう。

うんちの汚れをふき取る時に、乾いた紙でごしごしこすってしまうと赤ちゃんのやわらかい肌がダメージを受けますので、柔らかい素材をぬらしてふきとってあげましょう。

おむつかぶれになると、おしりがひりひりしますので、アルコールの入っていない市販のおしりふきかぬれた綿花でぽんぽんと押さえるようにして優しく拭いてあげましょう。

うんちで汚れがひどい時やお風呂以外の時間に、おしりだけお湯でよく洗ってあげて(座浴:ざよくといいます)、しっかりとふき取って乾燥させてあげると、はやくよくなります。

おしりだけお湯につける座浴が難しければ、新しいおむつを敷いて、適当な空きボトルにお湯を入れてシャワーのようにしてかけ流してあげてもいいですね。

まめに清潔にしてあげることと、そのあとに乾燥させることがポイントです。

紙おむつの場合、どのメーカーのものでも大丈夫な赤ちゃんもいれば、違うメーカーのものに変えたらおしりが荒れたという赤ちゃんもいます。

素材のちがいや通気性の差で、デリケートな肌が反応したのかもしれませんが、そのような印象があれば紙おむつのメーカーをかえてみるのもひとつです。

おむつかぶれは、見るほうもなった方もつらいので、早く治しましょうね!

ぶつぶつ~湿疹~

ぶつぶつは赤ちゃんのお顔や頭によく見られます。
赤いぶつぶつのことを、湿疹といいます。

ぶつぶつは清潔にすることが一番です。

おっぱいを飲み終わった後にお口の周りをふいてあげたり、汗をかいたときにはふき取ってあげることが大切です。

首周りは体重の増加とともに、お肉とお肉の間が汗やほこりがついてじめじめしやすくなるので、ぶつぶつもできやすいところになります。

お風呂の時にはせっけんでよく洗ってあげて、よくふき取ったあとに、顔はローションと乳液で保湿してあげましょう。

お風呂以外の時間にも、ぬれたガーゼでぶつぶつのところをふいてあげて、よく水分をとってきれいにしてあげることも早く治る手助けになります。

ぶつぶつに黄色のうみがみられたりじゅくじゅくしていて、拡大していく場合は皮膚科を受診しましょう。

夜泣き

「夜泣きがあって、大変で・・・」
という言葉は、よく耳にしますね。

夜泣きは夜泣くことですね。

朝泣きとか昼泣きという言葉はないんですよね。
不思議ですね。

夜泣きを国語辞典で調べてみると、乳児あるいは幼児が夜急に泣き出すこと、とありました。

夜急に泣き出すこと、と定義するとして、実は夜泣きの原因は解明されていません、
医学的には2歳頃までには夜泣きはなくなるものとされています。

夜泣きは、夜に突然泣き出すので、大人たちが困る・・・。
睡眠不足でつらい、近所迷惑になる、などの理由で大人にしたらストレスというわけなんですよね。

では泣いている本人にとったら、どうなんでしょうか?

聞いてみなければわかりませんが、なぜ泣いているのか自分ではっきり伝えられない年齢なんですよね、夜泣きがあるころって。

夜の授乳がある頃には、それを夜泣きとは呼ばずにいました。
お子様が夜寝るようになって、夜に大人も一緒に休めるようになった頃に、夜に泣くということがおきているだけなんです。

泣き止ますため、という言葉ではなくて、なぜ泣いているんだろうとママやパパは考えてあげたいですね。

暑いのかな?寒いのかな?

のどが渇いたのかな?おなかがすいたのかな?

明るくなって目が覚めちゃったのかな?暗いのが怖いのかな?

おむつが汚れているのかな?汗をかいて気持ち悪いのかな?

体調が悪いのかな?何かにぶつかったのかな?

夢を見たのかな?ママやパパがそばにいると感じられなかったのかな?

抱っこして欲しいのかな?さみしいのかな?

まずは考えられることを一通りしてみましょう。
原因がはっきりしていれば、それが解決すれば落ち着くでしょう。

原因がはっきりしないことも多いと思います。
そんなときは、ゆったりとした気持ちでしっかり抱きしめてあげて、ちゃんとそばにいることを伝えてあげましょう。

薄明るい中でママやパパの顔が見えたら安心して眠ることもあります。
ある時は、気分転換で外にでたり、家の中を抱っこやおんぶでゆらゆらしてあげるとねむることもあります。
まどろんでいて自分がわからず、ママやパパがいくらそばにいてもひとりぼっちになってしまったんじゃないかと思いで泣き続けることもあるでしょう。

成長発達のひとつの過程であることは間違いありません。

大人の生活リズムにあうまでは、ストレスに感じてしまうと思いますが、正常な発達段階だと受け止められるゆとりも必要ですね。
夜中の授乳につきあってきたように、大人のものさしではなくお子様のものさしで、受け入れてあげられるといいですね。

泣くことは決して悪いことではありません。
泣くという方法で、お子様なりにメッセージを発しているだけなのです。

ママとパパのどちらかがずっと寝不足で対応していれば、疲れもたまります。

ここはママとパパが協力し合って、日々交代したり、夜泣きを見てもらったときにはありがとう、と感謝の言葉を伝えるなどできるといいですね。

でべそ

へそのおがとれたあとのおへそは、大人のようなくぼみになるまでに時間がかかります。

赤ちゃんのおなかの筋肉の発達が未熟なためにでべそに見えることがあります。

生後1年ほどではっきり区別が出来るようになりますので、それまで様子を見てください。

ヘルニアの場合は、健診のときに医師からヘルニアであることを説明してくれますし、成長に伴って大きくなる場合には健診の時に医師に相談してみましょう。

でべそに10円玉などの硬貨をはりつけて治すという習慣が日本にはありますが、残念ながら医学的な根拠はありませんので、これで治るとはいえません。

強くだめともいえませんので、もしなさる場合は、はりつける時のテープや硬貨で傷になったり肌が荒れないように注意してくださいね。

おじいちゃんやおばあちゃんは、心配してしてはってくれていることがあります。
その気持ちを優しく受け止めていただけたら、私もうれしいです。

げっぷのさせ方~排気~

赤ちゃんはおっぱいやミルクを飲みながら、一緒に空気も飲み込みやすいので、飲み終わった後にげっぷをさせてあげます。
げっぷをさせることを排気(はいき)させるともいいます。

おっぱい(母乳)の場合は赤ちゃん自身が飲み方をマスターすれば、おっぱいを深く含んで飲むようになるので、おっぱいとお口との密着度が高まり空気の飲み込みは減ります。

哺乳瓶でミルクを飲んでいる赤ちゃんの場合、乳首の大きさは決まったサイズのなので、どうしてもお口の端(口角)から空気を飲み込みやすいです。

強く泣いていたり、泣いている時間が長かった時も、泣きながら空気を飲み込んでしまっていることが多いので、こういうときのおっぱいタイムは飲んでる途中で一度げっぷをさせてあげたり、飲み終わったときのげっぷいつもより長めにしてあげるといいですね。

げっぷのさせ方の基本は、赤ちゃんの背中がのびていることです。
げっぷの元は空気ですから、空気は背中がのびていれば上のほう(お口)へとあがっていきますね。
なので、寝かせていなければ大丈夫ということになります。

1つ目の方法は、汚してもいいように肩にガーゼのハンカチをかけておいて、赤ちゃんを自分の肩から胸にかけて抱いてあげて、とんとんする方法があります。

このとき、げっぷが出てくるお口とお鼻をふさいでしまわないように気をつけましょう。
髪が長いママとパパは、赤ちゃんのお顔に髪の毛がかかってしまいますので、きちんと結わいてからしてあげましょうね。

2つ目は座った姿勢でとんとんする方法です。

沐浴の時の背中を洗う要領で、自分の腕によりかかってもらいながらとんとんしてもいいし、上向きのままで背中をとんとんでもいいですね。

ラッコの親子のように、赤ちゃんのお顔をどちらか横を向かせて、自分の胸からおなかのあたりに抱っこをしてとんとんしてあげるポーズもあります。

赤ちゃんのおしりを自分の太もものどちらかに乗せて、横抱きを変形させた抱っこバージョンで、とんとんしてあげるポーズもあります。

赤ちゃんの体重とげっぷをさせてあげる人の体の大きさとがあったやりやすい方法で、やってあげましょう。

背筋が伸びる姿勢であればかまいませんので、いくらでも応用して変形してやりやすい方法をあみだしてみてください。

とんとんは、優しくたたいてあげてもいいし、背中をさすってもいいし、どちらでもいいですよ。

おなかがいっぱいで満足したあとに、抱っこしてもらってぬくぬくあたたかくて、安心して赤ちゃんも眠りにつけることでしょうね。

おっぱいやミルクを吐く~嘔吐~

赤ちゃんがおっぱいやミルクを吐く時には、溢乳ではないのかな、という観察が必要です。

赤ちゃんの吐き方や機嫌の様子、どんな時に吐くのか、いつもと違うところはないか、うんちやおしっこはでているのかなど他の様子もよく観察しましょう。

溢乳と違うのが嘔吐です。

溢乳は赤ちゃんの生理的な機能が未熟なことに影響するためにおこる嘔吐です。
そのため赤ちゃん自身は機嫌がいいのです。

何度も続けて吐いたり、噴水のように噴きだして嘔吐するときは、すぐに受診しましょう。
元気がなかったり、泣き続けてご機嫌が悪い時も病院に行きましょう。

うんちが出ていなくておなかのはりが強い時は、まずは排便を促してみて(便秘の対応をする)、飲み方や吐き方が変わるようであれば、様子を見てよいのですが、うんちが出ていてもおなかの張りが強い時には受診をしましょう。

溢乳と嘔吐の違いがわかりにくい時には、相談の電話を入れてみましょう。

おっぱいやミルクを吐く~溢乳~

赤ちゃんは大人と違って、胃の大きさも小さいし、ごくんと飲んで胃まで届いてもそのしまりが弱いため戻しやすいんです。

おっぱいの後にすぐに寝かせたりとするお口からおっぱいが出てくることがあります。

飲みすぎてしまったときにも、もどします。

げっぷと一緒にたらりと、時には勢いよくちゃぽっともどしてしまうことも多いですね。

おむつを替えるときに、足を上げたりするとお口からたらりとなったり、太ももとおなかがくっついた姿勢になると腹圧がかかることでもどしてしまうってことが見られます。

赤ちゃんがおっぱいやミルクをもどしても、この程度だと赤ちゃんは機嫌がいいので、ママやパパは少し心配してしまうかもしれませんが、赤ちゃんはむしろすっきりして機嫌がよくなったと思ってあげて大丈夫ですよ。

これを溢れる乳と書いて「溢乳(いつにゅう)」といいます。
赤ちゃんの消化器の機能が未熟なために見られるものなので、問題はありません。
「嘔吐」とは異なる現象です。

飲んだ後にげっぷをするようにとんとんと背中をさすってあげるのは、げっぷを出すことだけが目的ではなんですよ。
飲んだおっぱいを胃に送る時間をつくってあげること、そして一生懸命吸ったあとなので呼吸を整えてあげる、という意味もあります。

おっぱいを飲み終わった後は、赤ちゃんとお話しをしながら、げっぷのスタイルをとってあげましょう。
げっぷがでなくてもいいんです。
ごちそうさま、と体をならしてあげるためにとんとんと、やってあげましょう。

大人でも、ご飯を食べて急に運動をするとおなかが痛くなるってことがありますよね。
食後の一服という言葉があるように、食事の後は少しのんびりしてから、次の動作を行うことが体にとって優しいことなんですよね。

赤ちゃんも大人も同じですね。

とんとんとやってまだおっぱいを欲しがればおっぱいを吸わせてあげて大丈夫です。
おっぱいが出る飲み方と寝入るためのおっぱいの吸い方とを、赤ちゃんは使い分けていますから・・・。
すごいですよね。

ミルクの時は、決まった量を飲めていれば眠れるようにあやしてあげましょう。
寝入れないほど欲しがる時は追加してあげましょう。
寝入るのに時間がかかれば、次の回からミルクの量を増やしてみようかな、というタイミングにしてくださいね。

体重の増加とともに、溢乳が見られなくなります。
成長の証として、楽しみにしてあげましょうね。

赤ちゃんの体温~低い時~

赤ちゃんの体温は平均36.5-37.5度です。

赤ちゃんのお熱は環境によって左右されやすいので、注意が必要です。
ママやパパが薄いブラウスやワイシャツで過ごして、寒く感じない程度のお部屋の温度が理想的です。

お部屋が寒かったり、掛け物を忘れてしまったり、汗をかいたままでそのままいたり、直接風があたったりしていると、お熱は奪われてしまって赤ちゃんの体温は下がります。

お熱が下がってしまった時は、お部屋の温度を上げたり、掛け物を増やしたりして保温してあげてください。
ママとパパと密着するようにしっかり抱っこすることでもお熱があがってきます。

なかなか温まらない時は、暖かい環境の中でママやパパの胸の中に赤ちゃんの前衣を開いて肌と肌とくっつけてしっかり保温してあげてください。

それでもあがらない時は、受診しましょう。

空気に触れている手足は体と比べて、冷たく感じることが多いと思います。
おっぱいを飲んだ後も、胃に血液が集中するために手足が冷たく感じます。

体が冷えているのか、手足が冷たいのか、触ってみて判断しましょう。

手足をしばらく手のひらで包んでみて、明らかに冷たかったり、自分の熱がうまく伝わらず温まらないときは保温が必要です。

大抵の場合は、しばらく手のひらで包んでいれば(握っていれば)、自分の手と熱の差を感じなくなります。
その程度でしたら、気になさらなくて大丈夫です。

外に出ている部分だし、末梢の部分だから低めなんだな、と思っていいですよ。

手足は大人でも冷えやすいので、赤ちゃんだけでなく私たちも気をつけたいところですね。
特に産後のママにとって、冷えは大敵ですから気をつけましょうね。

赤ちゃんの体温~高い時~

赤ちゃんの平均体温は36.5-37.5度といわれています。

みなさんご存知でしたか?
37度あっても、赤ちゃんの場合は病気ではないので安心してくださいね。

赤ちゃんの体温はまだ体の機能も十分ではないので、大変変化しやすいんです。

お布団や掛け物をかけすぎたり、服を着させすぎたり、お部屋が暖かすぎたりするとお熱が上がります。
泣いた後やおっぱいの飲んだ後もお熱が上がります。

お熱が高くなった時には、すぐに冷たいもので体を冷やすのではなく、お部屋の温度を下げたり薄着にしたり、赤ちゃんが落ち着いてからお熱を測り直すようにして、調節してあげましょう。

調節した後は必ず、その環境でお熱がちょうどよいか、下がりすぎていないか確認します。

環境を調節してもお熱が下がらないとき、機嫌が悪かったり、嘔吐や下痢などがある時、おっぱいの飲みが悪い時はすぐに病院を受診しましょう。

寒くないかな、と意外と保温しすぎてしまいがちです。
お顔が赤かったり、抱き上げた時にじとっと汗をかいていたりしたら、少し着すぎかかけすぎかな、と調節してあげてくださいね。

赤ちゃんのお熱は環境に大きく左右されますので、注意してくださいね。

体温の測り方

入院中に赤ちゃんのお熱をはかっていたママたちもいるかと思います。

測り方は大人と同じで大丈夫です。
デジタルか水銀の体温計をわきの下に挟んで測ります。

デジタルの場合(1分計と3分計があります)はピッとなるまで、水銀計は5分はさみます。

みみっぴの場合は早く測れて便利ですが、若干高めにお熱が表示されたり、当て方で表示される数字のばらつきがでることが多い印象が個人的にありますので、2-3度ほど測ってだいたいのお熱を把握することをお勧めします。
簡易的なものなので、予測値が高く出やすいのだと思います。

新生児では服を脱がして測り終えるのを待っていると、冷えてしまうことがあります。

お熱を測る環境にもよりますが、わきの下に限らず、お肉とお肉が密着しているところにはさめば簡単にお熱を測ることが出来ます。

例えば、首の後ろ、首とあごの間、ひざの後ろなどにはさむとお熱が測れます。

赤ちゃんの調子の悪い時には、お熱を測ってあげるというのは必要ですが、毎日測る必要はありません。
いつでも測れるようにはしておきたいものですね。

便秘

おむつを開くたびにやわらかい水っぽいうんちをしているのがうまれて間もないころの赤ちゃんです。

うまれた赤ちゃんはおっぱいのたびにうんちを出すことがほとんどですが、飲む量が増えるごとに、胃や腸に消化のためにとどまる時間が少しずつ長くなるので、毎回ではなくなっていきます。

うんちを出すペースはうまれて1ヶ月を迎えるまでの間に、それぞれの赤ちゃん自身のペースへと変化していきます。
毎回出す子もいれば、1日に数回の子もいるし、2-3日に1回の子もいます。
あかちゃんがどのようなペースで出すのかは、毎日の観察を通じて把握してあげましょう。

3日以上たってもうんちがみられないときや、いつものペースでうんちが見られないときには、うんちがみられるか気をつけてみてあげてください。

あの小さな肛門から、太くて硬いうんちをするのはあかちゃんにとって大仕事だと想像することができるしょう。
いつものペースでうんちが出ているときは、負担のないやわらかなうんちなのです。

基本的にあかちゃんの食欲があって、機嫌もよければ様子をみて大丈夫です。
1週間が限度と考えて、でないときにはママとパパの手で対処してあげましょう。

粉ミルクの赤ちゃんはうんちもかためのために、量が増えたりすると便秘になりやすい印象があります。
母乳の赤ちゃんはうんちがスムーズな赤ちゃんが多いですね。

いつものペースで出ていないなと気がついたら、うんちが早めにでるように、次のような方法でうんちにいたるようにお手伝いしてあげましょう。
順番としては、1と2を単独で行うか併用してみて、だめならば3番の方法をおこなってみましょう。

手を尽くしたけれどでない、あるいは10日も出ないときには病院へいきましょう。
ナースの肛門刺激でだめならば浣腸を行うことになるでしょう。
早めに気がつき、対応してあげられると赤ちゃんそしてママもパパもすっきりできますので、日ごろから赤ちゃんのうんちやおしっこの様子はよくみておきましょう。


便秘への対応
1.「の」の字をかくようにおなかをマッサージする
 気がついたときにマッサージしてあげましょう。
 おふろの時に、おなかを洗うときやお湯に使っている中でマッサージしてあげると血行もよくなってくるので効果的です。

 授乳の時間が近くなった頃や起きているとき、いきんでいるとき、ご機嫌のいいときがよいでしょう。
おっぱいの直後はおなかがいっぱいなので、お風呂と同じように最低30分はたってからしてあげると負担も少なくてよいとおもいます。

 おならはでているかな?おなかがはっていないかな?という観察も大切ですね。

2.甘みをつけたおさゆをあげる
 やや甘みを感じる程度の砂糖を加えてのませてあげましょう。
 湯冷ましをあげるときやおっぱいをほしがったときでかまいません。

 母乳栄養の方は哺乳瓶を用意されていなくても大丈夫です。
 おさじであげたり、カップに用意して直接カップのふちをお口にあてて飲ませてあげましょう。

 甘みの感じるというのは、ほのかに甘い程度で十分です。

 参考までに、100ccのお湯にスティックシュガー1本(5g)を溶かして準備すると、病院で飲んでいた(5%)糖水と同じ味になります。

 湯冷まし程度なので、お子様の時期にもよりますが20ー50cc程度で十分です。

 離乳食やガムなどで、甘みのあるものでは「おなかがゆるくなることがある」と記されていることがあるとおもいます。それと同じことですね。

3.肛門を刺激する
 上の2つをしたけれど、まったく反応がなく数日が経過してしまったり、便がでないことで不機嫌だったり飲みが悪くなるようなときに、この方法を行いましょう。

 肛門刺激またはスワブ刺激といいます。
 オイルをつけた綿棒を赤ちゃんの肛門に2cmほど挿入して、ゆっくりしっかりまわして刺激をすることで排便を誘導します。

 抵抗があるかとおもいますが、うんちが出ていないことのほうが赤ちゃん自身はとてもつらいので、ここは思い切って刺激してあげましょう。
 こちょこちょていどではなくしっかりした刺激をしてあげると、せきを切ったようにうんちがでてきます。
 すぐの場合と次の授乳の間までにということがありますが、すぐに出ない場合は、挿入した綿棒にうんちが付着しているのか観察をしておきましょう。

 待っても出ないときにはもう一度、刺激をしっかりしてあげましょう。

うんちの色

大人と同様にうんちは健康のバロメーターです。

あかちゃんのうんちは黄色と緑色が健康なうんちの色です。

うんちが腸内で酸化して、蛍光の黄緑色のような緑色になることがありますが、母乳の赤ちゃんが粉ミルクを追加した時や、便の排泄が遅れたとき以外にも突然にみられます。
こんなときには、飲みもいいのにうんちの色がなんだか気になる、とおもって2-3日過ぎるといつもの黄色にもどったということがほとんどですので、そのまま様子を見て大丈夫です。

白いうんちや、血液が混ざっていたり、灰色や真っ黒に変化した場合は全身状態をよく観察をして、受診をしましょう。
元気がない、飲みが悪いなど症状が伴う場合はすぐ受診をしましょう。

うまれて1週間のころまでのうんち

うまれたばかりの赤ちゃんは黒緑色(青黒い)のうんちをします。
岩のりのように少しねっとりとしたうんちです。
このうんちを胎便といいます。

うんちはうまれて1週間がたつころには、黄色のうんちへと変化していきます。
胎便を見られる時期はこのうまれて数日の期間限定ですので、ママとパパと一緒見られるといいですね。

この1週間にぴたりと黒から黄色へと切り替わるのではなく、移り変わりの時期はマーブル状みえたり、黄色と黒緑がまざり、青緑がかった黄色のウンチというでもいいましょうか、変化の時期のうんちくんがみられますので、驚かないでくださいね。

うんちのかたさも母乳が中心ですとほとんど水っぽい感じで、下痢かと心配される方もいらっっしゃるくらいです。
粉ミルクの赤ちゃんのうんちはわりとかたくて、粘土のようだったりかたまりとして出すことが多いですね。
脂肪分が白いつぶつぶとして排泄されることも多々ありますが、心配はいりません。

赤ちゃんの小さな体からよくもこんなにでるものだ、と関心してしまうこともありますよ。
私も、あまりにいっぱい出たあかちゃんには、「よくがんばったね!」と目を細めてほめてしまいます。
そして、ママとパパにすっごいうんちをしたことをご報告してしまうしだいです・・・。

大人のうんちとちがって、あかちゃんのうんちのにおいはかなりくさみが異なります。
母乳で育てている赤ちゃんのうんちはあまずっぱいにおいがします。
粉ミルクの子はそれに比べて、すっぱみはなくくさい印象ですが、わが子のうんちはくさくてもいやな感じを受けずに変えられるものです。
あっ、ついちゃった、笑顔、なんていう光景は大人の時とは異なりますね。

わがこのうんちの変化や状態を毎日よく見る習慣つけていきましょう。

赤ちゃんのお鼻と鼻水・鼻づまり

赤ちゃんのお鼻にも鼻のごみ、つまり「鼻くそ」がつきます。

鼻からふがふがしていたり、ぴろーっと「鼻くそ」くんがみえていたら、綿棒で取り除いてあげましょう。
ただでさえ、せまい鼻の道が狭くなってしまいますし、かわいいわが子の身だしなみとして。

取り除くときは、赤ちゃんがおとなしくしているとやお風呂のあとが水分を含んでいるのでとりやすいと思います。
綿棒は、綿の部分をすべて鼻の穴にいれても平気です。
体を安定させてから、お鼻のお掃除をしてあげると安心してできますよ。

鼻くそと言葉にすることが少しはずかしくて、「鼻くそ」くんとよぶことにました・・・(笑)

「鼻くそ」くんが原因で、おっぱいを飲むときに鼻をならしたり、息を荒立てて飲むということもあります。
また「鼻くそ」くんに限らず、おっぱいや哺乳瓶をはなすことなく勢いよくおっぱいを飲んだりしてもふがふが音が聞こえることもあります。
また寝ているときの鼻の音を気にするママとパパも多いですね。

これは赤ちゃんのお鼻が小さく、鼻の道も狭いことに関係しています。
鼻息が荒く感じられたり、鼻がいつもなっているように感じるのもこのことに由来します。
ですので、音が聞こえても気になさらなくても大丈夫です。

大人の私たちでも、自分の呼吸する時の音が気になることもあるくらいですから、赤ちゃんの鼻の穴をのぞいてあげて「鼻くそ」くんに占拠されてなければ、赤ちゃんも苦しくは感じませんのでご安心ください。

ただし、呼吸が荒い上に顔色が悪くなったり、肩で呼吸したり、鼻の穴をぴくぴくさせていたり、うなるような声が聞こえたら、息苦しいサインですので、げっぷやお熱を測ったりして、病院に相談しましょう。
このような状況ではおっぱいへの意欲も低いですし、元気もないので何かおかしい、とお気づきになるでしょうから受診をしてください。

赤ちゃんのかわいいお鼻は小さくて、とても敏感でデリケートです。
鼻水でつまるときは、市販の鼻水すいとり器を使って取り除いてあげてください。

昔はママやパパがお口でちゅっとすってあげて、お鼻(鼻水)をとってあげていました。

抵抗力の弱い方は特にですが、この鼻水にばいきん(例えばかぜの菌など)がいて、体調を崩してしまう方も多いので(咽頭炎や発熱など)強くおすすめはできません。
お口で吸い取ってあげたときは、ご自身も手洗いうがいをしっかりすることをおすすめいたします。

鼻づまりがあるときには、お風呂の時の蒸気をよくすってもらったあとに、取り除くと鼻のとおりがよくなります。
それでも鼻づまりが強いときには、病院へいき、吸入と吸引をしてもらうと赤ちゃんもすっきりと楽になりますので、受診をおすすめいたします。

産まれたての赤ちゃんもかぜはひきますので、お気をつけください。

めやに

目やにが出たら、まずはどんな色かよく見てあげましょう。

透明や白色の目やには心配のいらないものです。
もし、黄色や黄緑色、緑色のもので量が多いときには、眼科の受診をしましょう。

うっすらついているようなめやにであれば、まずはきれいなガーゼかコットンで、目頭から目尻へふきとってあげます。
目の周りを清潔にすることで変化してくることも多いので、量が多くなければきれいすることで様子を見ることもできます。

片方のみに目やにが出ている時にきれいにしてあげたときは、目やにの出ていない目に、ふき取ったものでついでに拭いてあげるなどして触れないように注意しましょう。
目やにがばいきんによるもののときは、きれいな目も目やにの原因のばいきんを移してしまうことになりますので・・・。

両方目やにがでているときは、量が少なくて、色の問題のないほうの目からふいてあげます。

きれいなところから汚れているほうへ、というような順番で拭いてあげましょう。

おしっこ

赤ちゃんがおしっこやウンチをしても、お洋服を汚したとしても、今日も大量だぞ、なんて目を細めてしまうのは赤ちゃんパワーとでもいうのでしょうか・・・。

うまれて一週間以内に、レンガ色というのか少しオレンジ色のような薄い茶色のようなおしっこをすることがあります。
おしっこは透明かうす黄色か、黄色の印象ですが、このようなおしっこが見られることがあります。

これは「尿酸尿」といいます。

このようなおしっこが見られても病気ではないのでご安心ください。
腎臓の機能が未熟なために、うまく尿酸が処理できないまま排泄されたためにみられるものです。

おしっこの色がなんだか変だな、という気づきのように、いつもとなんだか様子が違うなぁというような印象はとても大切です。
そのように感じたら、何が違うのかよく観察していきましょう。
そしてこのように気にかけることで、具合が悪くなっていかないか、早く気づいてあげることができます。
日々一緒にすごしているからこそ、言葉を介さなくても気がついてあげられるのです。
愛のちからですね。

赤ちゃんのおっぱい

なんだか白いものが出てきたんですが・・・というママやパパの心配そうな顔。
赤ちゃんのおっぱいに白いものがついていたので、少しおっぱいをつまんで拭いたり、汚れをぬぐってあげたら、何かが出てきた。

男の子、女の子に関係なく見られます。
おっぱいが少しふっくらしていたら、みられることがあります。

じつはこれはまさしくおっぱいなんです。
魔乳ともいいますが、病気だったりおかしいことではありませんので、ご安心ください。

だからといって、搾ったり刺激を多く与えないようにしてくださいね。
赤ちゃんの体はデリケートなので、乳腺を痛めてしまったり肌がすれて傷になってしまったりしてしまいますから。

これはママと赤ちゃんがへその緒を通じて、女性ホルモンを受け取っていたことに由来します。
ママの女性ホルモンの影響を受けて、おっぱいが出た、ということになるわけです。
一時的なものですので見られなくなっていきます。

おなかの中で栄養などを受け取っていたんだな、ということが感じられる出来事のひとつです。

新生児月経

えっ、赤ちゃんにも生理があるの?
と驚かれたかたもいらっしゃると思います。

このように呼ぶ新生児月経とは、女の子に見られるものです。
全員必ず見られるものではありません。
それが見られなかったからといって、問題になることでもありませんのでご安心ください。

赤ちゃんが胎盤を通じて、ママから出ている女性ホルモンをうけた影響によるものです。
おしっこと一緒に赤いものが混じるので、心配されるママも多いのですが、自然になくなります。
産まれて1週間くらいの間で起こる出来事です。

一時的なものですので、女の子がうまれたらこのことを思い出して、おなかにいて一緒にすごした時間をなつかしんでいただけたらと思います。

おへその消毒

へそのおはママとつながっていたものなので、それ自体と取れた部分が乾燥するまでは、ばいきんがつきやすく、感染の原因になりますので、沐浴後の消毒をお話しています。

消毒に必要なものは、めんぼう(赤ちゃん用でなくてよいです)と消毒液(アルコールなど、市販のものではマキロンなどがあげられます)です。
だいたいの施設では、「おへその消毒セット」をお渡ししています。

おへそに直接消毒液を吹きかけたり、たらしたりということはしません。
めんぼうに消毒液をつけて、消毒をします。

根もとは乾きにくいので、しっかりとひっぱって、くぼみになっているようなところの消毒をお忘れなく。
乾いている部分の消毒ではなく、根もとの湿っているようなところを消毒してあげましょう。
へそのおには神経は走っていないので、痛みは感じませんので安心して行ってください。

私たちとは別風呂の沐浴にするのは、湯船の雑菌から守るためでもあります。

はじめはおそるおそるだとおもいますが、あかちゃんのおなかの中へつながっている部分でもありますので、早く乾燥するように消毒をしてあげましょう。

そして、おへそがとれてからも、消毒は続けましょう。
とれたところにごみがないか、ぐじゅぐじゅしていないか、乾燥するまでよくみてあげてください。

おへそが乾燥したら、沐浴は終わりにして、私たちと一緒のお風呂で大丈夫です。
パパと、おじいちゃんと、おばあちゃんと、さて誰と一番に赤ちゃんはお風呂タイムを楽しむことになるのでしょうか?
楽しみですね。

だいたい、うまれて2週間ほど過ぎる頃には乾燥していると思います。

ママはまだ悪露(出血のこと)がでているころなので、あかちゃんと一緒に入浴できるのはもうすこしあとになりますね。
ママはからだふきとお着替え、そしておっぱいの担当というところでしょうか。

赤ちゃんのおへそ

おへそは、赤ちゃんがママのおなかの中にいた証ですよ、と私はいつも皆様にお伝えしています。

生まれたばかり赤ちゃんのおへそには、臍帯(さいたい、とよみます)の残りがついています。
寒天のような色とさわりごごち、とでもいいましょうか・・・。

産まれてきたわが子を胸にして、変化していくおへそをよくごらんいただけたらとおもいます。

おへそは日に日に乾燥していきますので、おつまみのかいひものようになってかたくなっていきます。
そして、根もとが乾燥したらぽろっととれてしまいます。
だいたい、一週間前後でとれます。

ご自身の「桐の箱にはいったへそのお」をご覧になったことはありますか?
保管しておくというのは日本古来からの風習です。

ウンチを取り替える際に、おへそがとれたけれど気がつかずにすててしまった・・・なんてことはよくあります。
病院によっては、衛生上の問題(取れたおへそが乾ききっていなくてカビが生えるなど)があり、お渡ししていないこともあります。
もしご希望されるときには、お伝えすることをお勧めいたします。
またご自身でも、とれそうなときやおへそを乾燥させているときには注意しておきましょう。

おへそがとれるまでととれた後も、乾燥するまでは消毒を続けましょう。
おおよそ2週間ほどで乾燥すると思います。

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