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働く女性が増えています~06年労働力人口~

2006年の女性の労働力人口についての報告がありました。

私も働く女性の一人、興味深く読んでいきました。

すると、ここ3年連続で働く女性が増えていることがわかりました。
2759万人いるそうです。

また、2年連続で働く女性の割合を示す労働力率も上昇しているそうです(48.5%)。

これは厚生労働省がまとめた「働く女性の実情」(女性労働白書)にあるので、興味のある方はのぞいてみてください。

私が記事を興味深く読んだのは、この数字に興味があったのではなくて、この数字の分析にありました。
もうひとつは、この記事の取り上げ方がマスコミによって異なることでした。

女性の労働力人口の増加は未婚者らに支えられていることでした。

既婚者は11万人減って1611万人で、仕事と家庭を両立する難しさがうかがえる、となっていました。

労働力率の年齢分布を見ても、25-29歳の労働力率が上がって、35-39歳では減少していた。

これは、おそらく晩産化の影響で25-29歳の層が上昇して、育児が忙しい35-39歳層が減った、というふうにも読み取れる。

やっぱり仕事をしながら家庭や育児の両立は難しいな、と感じていますが、そのように読み取れる結果だったと知って、両立できる世の中の整備が進むといいな、と思いました。

仕事をする中で、経験をつんだ女性の力をもっと大切にして欲しいと思うからです。
仕事の中でのキャリアは、技術やスキルは熟練してきますし、臨機応変できるように変わってきます。

人生の先輩としてのアドバイスを得たり、社会的マナーや道徳についても教えてもらえる機会になります。
様々な年齢層の中で働く若い層にとっては、理想とするモデル像が増えることはいいことだと思います。

働く女性が増えているので、女性の健康にも優しい職場が増えることを願います。

もうひとつのこの記事の取り上げ方ですが、起業した男女を比較したところ、女性は5年間の廃業率が22.9%と男性の2倍になる、という記事でした。

女性の起業の目的が、「家事や子育て、介護をしながら柔軟な働き方をするため」と34%あり、男性の2倍の割合ということです。

そして廃業の理由の1割強が、育児や介護を理由に挙げているそうです。

ある記事では、女性は男性に比べて事前の情報収集不足が原因だとなっていました。

「女性は男性の廃業率の2倍」の中にも、両立の難しさが感じられました。

同じ女性として、働きやすく環境が変化していってほしいし、私と同じように働く女性と働きたくても様々な事情で働きに出れない女性を応援したい、と思って、この記事を取り上げました。

病院で働くスタッフも、同じです。
若いスタッフが中心で、家庭と子育てをしながらの仕事の両立が難しいため、離職率が高い仕事のひとつです。
女性の職場といえども、現実は厳しいですね・・・。

女性どおし、応援しあってがんばっていきましょう!

少年兵士

みなさんは少年兵士の存在をご存知ですか?

私はテレビや映画を通じて、少年兵士の存在を知りました。

世界の紛争地で、今も30万以上のこども兵が戦っているそうです。

さまざまな事情で、笑ったり、遊んだり、勉強したり、家族で団欒したりすることから離れている子供たちがいます。

そのこどもたちは、笑顔やペンや安らぎと引き換えに、銃をもって戦っているのです。

とても悲しい現実です。

新聞でイシュマエル・ベアさんの記事が載っていました。
彼は今26歳の青年です。

彼は政府軍の少年兵として過ごした体験を綴った「a long way gone(遠く離れて)」の著者です。

この本がニューヨーク・タイムズ紙の週間ランキングでノンフィクション部門の1位になったそうです。

またスターバックスの選書として、全米6000以上の店頭に並んでいるそうです。

戦争は政治家の勝手な大義名分がつけられますが、結局のところ人殺しに過ぎないと私は思います。

戦争とは、最愛の人を人殺しをする戦地へ送り出さなければならないことです。
夫や恋人、育ててきた子供たち・・・。
想像するだけで、とてもつらくなってきます。

こども兵について、戦争について、みなさんはどのように感じますか?

助産師として、ひとりでも多くの赤ちゃんがしっかりと抱きしめられ愛情をいっぱい感じて育っていくように、ひとりでも多くのママやパパのサポートをしていけたらいいな、と感じました。

みなさんにとって、そして世界中のみんなが、笑顔のあふれる毎日になりますように・・・。

布おむつ、こぼれ話

読んでくださっている、ママやパパは布おむつと紙おむつのどちらで育ったのでしょうか?

私は布おむつで育ちました。

私のおばあちゃんがお裁縫をして、用意してくれたさらしのおむつ。
「紙おむつもあるけれど、汚れたら洗えばいいんだし、赤ちゃんのおしりにはさらしのおむつが一番いいだよ」と母は言われたそうです。

赤ちゃんグッズをそろえる時に、紙おむつを買おうか相談した時の話みたいです。
7人の子育てをしたおばあちゃんがいうのがいいだろうと、と母は思って布にしたみたいです。

ま、こだわりはなかっただけなのかもしれませんが・・・。

母が働きに出ている時には、父が私をおんぶしてうんちのついたおむつを洗ったり、おむつが足りなくなりそうだと思うと慌ててアイロンをかけたんだ、と楽しそうに話してくれました。

3歳になるころまでおむつはしていたようなのですが、それまで布だけで、3歳になって初めてお出かけの時だけ紙おむつを使ったんだと、聞きました。

2枚くらいあててたけど、顔を見ればおむつが汚れたかどうかすぐにわかるし、教えてもくれたから楽だったよ。
洗濯は大変だったけど、洗濯機が洗ってくれるし、さほど大変でもないよ。
だまってじーってみてきたときはおしっこだったね、とにこにこ楽しそうな声。

今でも鮮明に覚えているんだな、とびっくりしつつも、話を聞きながら心があったかくなってきました。

おむつかぶれには一度もならなかったよ、その子の体質もあるだろうけど、こまめにかえてあげてれば
ならない!と言い切ってました、うちの父。

そして今のような時代は、あえて布おむつにしてあげて、もっと子供とかかわるようになったらいいのかもね、と貴重なご意見までいただいてしまいました。

そのとおりかもしれませんね。
そして地球環境のことも考えると、布おむつのほうがいいなぁと感じました。

おむつの話から、あれこれと小さい頃の話題へと発展していきましたが、父と母の愛情の中で私は育ってきたんだな、と幸せを感じました。

みなさんも、自分のお父さんやお母さんにたずねてみたら、いろんなお話が飛び出してきておもしろいかもしれませんよ。
助産師としてもおすすめしちゃいます!

産科医と助産師の不足

新聞である病院で違法に助産行為がなされていたことが話題になっています。
私も驚きましたが、噂でそのような施設が存在することはきいていました。

少子化と採算が取れないことに伴う小児科の減少に引き続いて、産科医の不足が話題です。
実際に不足していることを感じます。

訴訟のリスクと過重労働をみれば、なりたがらない気持ちはよくわかります。
その同じような状況に私たち助産師も立たされているからです。

産科医が不足し、その仕事のしわ寄せというか、代わって担っているのが助産師です。
医師に比べて給料はその半額ですが、めいっぱいはたらいいます。
やりがいを失うというよりも、家庭との両立が難しかったり、疲れ果ててしまい退職する仲間が多いように感じます。

私たち助産師は、看護師の資格を取得予定あるいは取得していることを条件に、助産師となるための勉強を受けられます。
大学卒業後2年間の専門課程を設けて始めた大学も少なくありません。
それほどに専門的な知識と技術を要するからです。

少子化となり、お産ができる場所が集約される現実があります。
病院も経営をしていますから、赤字ではつぶれてしまいます。

いいお産をするためには、充実したスタッフが必要です。
安全なお産が提供する上でも必要だと思います。

不足の事態は安易に増やせばいいという問題ではないと思います。
質は落としてはなりません。

産む側とそれをサポートする側のバランスを図るには、働く産科医と助産師の労働条件を優遇してほしいと感じています。
やりがいを持って働くスタッフも多いので、その情熱の炎が消えないような働く環境をぜひ打ち出してほしいです。

環境が整うことは産むにとっても産みたいと積極的に取り組むことができると感じるからです。
「ここは医師があるのかしら?助産師さんがいるのかしら?」と不安を抱えてはいいお産ができません。私たちも皆さんにいいお産をしていただきたいと思っていますし、いいお産ができるように万全な体調と環境で臨みたいと願っています。

政府や助産師会や看護協会、医師会の方々に、将来を見据えた策を考えてほしいなと思っています。

病院選びってむずかしいなぁ

体調を壊して、まずは働いている病院で診てもらったけれど専門的に診てもらうほうがよいといわれました。
体調が悪い中、「どこかいきたい病院ある?」と聞かれ、頭も働いていなかったけれど、専門の病院といわれてもどこがいいのか、近所にいいところがあるのか、はずかしながら全く思いつきませんでした。
私は「といわれても今すぐにはおもいつかないしわかりません」というと、
医師は「住まいはどこ?じゃあ通えるから、関連病院だしうちの(医師が所属している医局のある)大学でいい?」と聞かれ、
「はい、お願いします」といい、紹介状をもらい受診することになりました。

上司と相談をし、夜勤を終えてすぐに受診をしましたが、2交替な上、休憩がとれなかったため疲れはピークで、もちろん体調は悪く受診をしました。

あれよあれよという間に、診察や様々な検査が終わりへろへろでした。
検査中の医師の何気ない発言が頭の片隅に刻まれ、何か悪いものかなと不安でした。
元気ならばたずねることができるのでしょうが、全くいつもの私とは違い何もたずねることもなく、気にはなっていたのに言葉にすることもなく帰宅しました。

休養をとり治療を続けていました。
元気を取り戻したのか、初めてその大学病院を受診した時のことを何気に思い返し、このままでいいのか、あの日なぜ医師はあのように発言したのか、悪いものが見つかったのではないかと不安でたまりませんでした。
それから気になった言葉をひも解くように、医学書やインターネットや友人に問い合わせている自分がいました。

不安は時間の経過とともに募るばかり・・・。
治療方法もあれこれ知るようになり、このままでいいのか、いつも考えていました。
「いい先生と聞いているからきっといい方法なんだ」という思いもあり、「紹介してくれた先生にも悪いし、診てくれた先生に対しても失礼かな」と考えたり・・・。

このように悩む患者さまには、「えらんでいいんですよ。自分が納得の医療を受けることが何よりだし、人がいいといっても人間同士だから合う合わないということもありますから」とか「先生に言いにくかったらかわりにお伝えしますし、わからなかったことなどはなんでもスタッフにたずねて下さいね」といっていた自分に気づきました。

「病院を変えよう、いや変えたい!」と思い、それから病院選びの本を読んだり、インターネットで調べたり、友人に聞いたりする毎日でした。
医療者の私も患者となるとみなさんと全く同じです。

欧米では当然のように公開されている内容であっても、日本では医療や病院に関する情報は極限られています。
1年間の手術の件数、どの医師が何を専門にしているのか、治療成績など全くといっていいほど調べられませんでした。

本に掲載されているのは独自の審査基準となっていることや広告的な掲載で、サービス面の内容を知る上での参考にはなりそうなものが多かった印象です。
インターネットは最新の情報を載せているところがあまりに少なく、驚きました。
友人には本当にお世話になり、感謝しています。心理的に話すことでどんなに助けられたことか・・・。
ただ病院にかかるための情報は、私とあまり変わらない感じでした。

最終的には、インターネットで調べた中で詳細が載っていた病院で友人の情報とかみあっていて、近所の病院(紹介したところは乗り換えもあり40-50分かかっていました)を選び、納得のいく治療を受けられたように思います。

自分自身で選んだこと、元気を取り戻しつつあったことで質問することもできた、何でも話してくれることなど状況が変わったことも影響しているのかもしれませんが。

このときに思いついた言葉は「医局」と「関連病院」という言葉でした。
きっとみなさんも聞いた事があると思います。

この壁にやられてしまっていました。
そして今の医療の問題も見えてきました。
「白い巨塔」は変わらず日本の医療に根強くあることも再認識しました。

日本には医局の壁があるから、何かあれば所属する大学の大学病院へって流れが主流なんですね。
大学の医局というのは、一般社会にあてはめれば、大学が本社で医局がそのなかの様々な課という形でしょうか。関連病院は支社にあてはまりますね、きっと。

製品管理と同じで、一貫した管理といえばいいけれど、病気に限っては物ではないのだから、その専門にかかりたいな、やっぱり。

アメリカでは、専門医を紹介するシステムになっているので、まずかかった小規模の病院の医師は自分のところで診れない患者さまはそのような医師の下へ紹介します。
医局などありませんし、その医師の出身校なども関係しません。

私は始めに住まいもいきたいところもを聞いてくださったことはよかったと思います。
にもかかわらず、近所にいい病院があったのに紹介はなく、調べてももらえず、調べるすべもなく、お決まりの関連病院への紹介がその場で決まりました。

私は、いつでも自分で診れない時や自分たちの施設では希望するお産ができないときに、近所の産婦人科がわかる範囲で紹介できるように、もっと情報を豊かにしていこうと勉強になりました。

これまでも、助産院の紹介や近隣の施設に関しては調べたり、実際にたずねたりして情報を得ていましたが、怠ってはいけないなと思いました。

医師にもぜひ治療の際には、医局にとらわれず専門の医師を紹介できるようになってほしいなと感じました。

私自身は女性や患者様の通院する立場になり、サポートしていただくご家族などの状況や通院する距離なども考え、医療が提供できるようなスタッフになっていきたいなと思っています。

病院を選ぶときは、やっぱり最後には自分が納得のいく治療をしてくれる医師がいる病院が一番いいと思います。
設備がなくてもDr. コトーのコトー先生を選ぶ、島の人たちの思いと私も同じです。

病院って高いなぁ・・・

最近体調を崩して、病院通いです。
私自身は病院に勤めているのですが、医療費のわからなさや高いなと感じることが続いています。

今回自分自身が受診してみて、この検査がこんなにかかるのか、と驚くこともありました。

病院にはレストランや美容院のようなメニューや料金表は存在しません。
ですから医師から「この検査をして、帰りにこの薬をもらって・・・」といわれますが、正直いくらかかるんだろう、手持ちのお金は足りるのか、と不安になってしまいます。

患者さんとなると皆さん同じなのだと感じました。

「経済格差」や「ワーキングプア」という言葉を日常に聞くようになって、病院にかかることすらままならない社会になったといっても過言ではないでしょう。

患者さんに医師や病院を選ぶ時代となって対等な関係が生まれたのかと思いきや、経済的な問題で安易に受診できなくなってきているという不平等さを感じてしまいました。

経済的に苦しいから・・・という理由で、選べる診察方法もあってもいいのかなとも感じました。
お金がないから受けられないというところよりましなのか、難しいのですが・・・。

医師や看護師はそういった相談を受けた場合に、本当はこういう検査や診察をして診断したい、という計画を伝え、でもそのお金の中で今受けられる治療は費用からいってここまで、という場合があってもいいのかなと考えてみました。

給料日が来たときに、都合をつけて次は絶対検査してもらおうという選択肢もこれからの医療では必要なことなのかなと感じました。

費用の面でのコーディネートもできるほうがいいのかなと思いました。

もちろん、緊急性のある場合や命にかかわる場合は従来どおり、救命最優先でかまわないと思います。
かぜや歯痛などはそのような範囲に入るのかなぁ。

医療者としては、すべて受けてほしい検査であることはかわりがありませんが、すべてを押し付けてはいけないなと感じました。

私の働いている病院は、その土地柄というのか、国籍もそうですが経済的な面でも様々な方が受診されますので、健診にかかる費用はなるべく覚えるようにしていました。

何週には何の検査をうけるのかなどのスケジュールはあらかじめお渡ししていますが、その時期が近づいてきたりしますと、受診の時期のいつごろに受けたいかたずねて調整するようにしていました。

産科は病気ではないため、自費診療です。
1回の健診で平均5000-6000円いただくため、それに加えてかかる費用はあらかじめお伝えして、経済的な心配をなさらずに安心して受診していただけるように努力してまいりました。

自分の中でのことでしたが、これからは後輩にもきちんと教えていこうと思いました。
皆保険の日本ですから、それを活かせるように、私たち医療者も努力が必要ですね。

とんだ出費と捉えがちの医療費なので、体調を崩さないように健康に留意して生きたいなと思います。

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