最近体調を崩して、病院通いです。
私自身は病院に勤めているのですが、医療費のわからなさや高いなと感じることが続いています。
今回自分自身が受診してみて、この検査がこんなにかかるのか、と驚くこともありました。
病院にはレストランや美容院のようなメニューや料金表は存在しません。
ですから医師から「この検査をして、帰りにこの薬をもらって・・・」といわれますが、正直いくらかかるんだろう、手持ちのお金は足りるのか、と不安になってしまいます。
患者さんとなると皆さん同じなのだと感じました。
「経済格差」や「ワーキングプア」という言葉を日常に聞くようになって、病院にかかることすらままならない社会になったといっても過言ではないでしょう。
患者さんに医師や病院を選ぶ時代となって対等な関係が生まれたのかと思いきや、経済的な問題で安易に受診できなくなってきているという不平等さを感じてしまいました。
経済的に苦しいから・・・という理由で、選べる診察方法もあってもいいのかなとも感じました。
お金がないから受けられないというところよりましなのか、難しいのですが・・・。
医師や看護師はそういった相談を受けた場合に、本当はこういう検査や診察をして診断したい、という計画を伝え、でもそのお金の中で今受けられる治療は費用からいってここまで、という場合があってもいいのかなと考えてみました。
給料日が来たときに、都合をつけて次は絶対検査してもらおうという選択肢もこれからの医療では必要なことなのかなと感じました。
費用の面でのコーディネートもできるほうがいいのかなと思いました。
もちろん、緊急性のある場合や命にかかわる場合は従来どおり、救命最優先でかまわないと思います。
かぜや歯痛などはそのような範囲に入るのかなぁ。
医療者としては、すべて受けてほしい検査であることはかわりがありませんが、すべてを押し付けてはいけないなと感じました。
私の働いている病院は、その土地柄というのか、国籍もそうですが経済的な面でも様々な方が受診されますので、健診にかかる費用はなるべく覚えるようにしていました。
何週には何の検査をうけるのかなどのスケジュールはあらかじめお渡ししていますが、その時期が近づいてきたりしますと、受診の時期のいつごろに受けたいかたずねて調整するようにしていました。
産科は病気ではないため、自費診療です。
1回の健診で平均5000-6000円いただくため、それに加えてかかる費用はあらかじめお伝えして、経済的な心配をなさらずに安心して受診していただけるように努力してまいりました。
自分の中でのことでしたが、これからは後輩にもきちんと教えていこうと思いました。
皆保険の日本ですから、それを活かせるように、私たち医療者も努力が必要ですね。
とんだ出費と捉えがちの医療費なので、体調を崩さないように健康に留意して生きたいなと思います。
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